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ウェブ系企業が社員をリモートワークへと移行させる際にチェックするべき3つのこと。

新型コロナウィルスの蔓延により緊急事態宣言も出され、企業はより一層従業員のリモートワーク(在宅勤務・テレワーク)が可能な環境の用意に尽力しないと行けない状況になりました。

ウェブ系の会社だとPCとインターネットさえあれば、どこでも仕事ができるようなイメージがありますが、リモートワークへすぐに切り替えられずに社員が出勤している会社は意外と多いと思います。

今回は、リモートワークへの移行をスムーズに行うためにウェブ系企業がチェックするべきことを3つ紹介したいと思います。

他にも色々あるとは思いますが、この3つのことを確認して問題なく機能していれば、リモートワークへの移行がスムーズに行えるかと思います。

  1. ローカルで開発が行えるようになっているか
  2. Slackなどのビジネスチャットを取り入れているか
  3. VPNは用意されているか

ローカルで開発が行えるようになっているか

これはリモートワークに限った話ではないのですが、理想的な開発フローは、ローカルに開発環境を構築し、そこで開発を行う。開発したものは、直接サーバーにアップロードをするのではなく、gitlabやgithubなどのバージョン管理へプッシュ(アップロード)する開発フローが理想的です。バージョン管理システムを挟むことで、他人が編集したファイルを上書きすることがなくなります。他のエンジニアが内容を確認したい場合は、最新バージョンのものをプル(ダウンロード)してくれば、それぞれのローカル環境で内容を確認することができます。

ステークスホルダーなど非エンジニアも確認する必要がある場合は、その時に開発サーバーに最新バージョンのものをアップロードして確認してもらえるようにするのがベストかと思います。

gitlabやgithubであれば、プッシュイベントがあると自動的に開発サーバーへアップするような仕組みを構築することもできます。

ローカルでの開発環境の構築手法もたくさんありますが、一般的なウェブ系の企業であれば、Dockerを導入するのをお勧めします。特にMacの方は、簡単に導入することができます。

ローカルDockerで開発→gitへプッシュ→開発サーバーへアップロード

このような開発フローを確立できれば、リモートワークへの移行も支障なく行えるようになるかと思います。

また、バージョン管理システムですが、理由はまた別の記事で書きたいと思いますが、今から取り入れるのであれば、Subversionではなくgitをお勧めします。

Dockerに関しては、こちらの記事を参考にしてもらえればと思います。

【初心者向け】やはりDockerが便利だ!開発環境にはDockerを使おう。 | Metrocode.co

実は、このようなフローで開発を行っているウェブ系企業は、意外と少なかったりします。もし現状の開発フローが、サーバー上のファイルをローカルにダウンロード、もしくは直接エディタで開き、作業が完了したらサーバーへ再度アップロードするようなフローの場合は、長期的なリモートワークでは支障が出てくる場合が多いです。

この開発スタイルでリモートワークに移行する場合の問題点は、他人が編集したファイルを誤って上書きしてしまうリスクが激増するという点があります。

同じ社内で開発をしている場合だと、リアルタイムに声をかけあうことができるので、他人のファイルを上書きしてしまうリスクは最小限に抑えるうことができますが、開発者がリモートワークの場合、わざわざ、このファイルを編集しても良いですか?上書きしても良いですか?と聞いてから作業する必要があるため、開発効率が著しく低下してしまう傾向があります。

Slackなどのビジネスチャットを取り入れているか

Slack、Chatworkなどが代表選手かと思いますが、ビジネスチャットツールと呼ばれる社員同士のコミュニケーションツールがたくさんあります。 これらを使用することによって離れたところにいる社員とも円滑にコミュニケーションを取ることができます。

とはいうものの、社員同士のコミュニケーションをメールに依存している企業がまだまだあるのも事実です。

Slackなどのビジネスチャットツールとメールの決定的な違いは何でしょうか? それは、ビジネスチャットツールの多くは、プロジェクトごとにチャンネルと呼ばれるチャットルームを作成できるところにあります。

このメリットは非常に大きく、メールの場合、宛先に入っている人しか見れませんが、ビジネスチャットツールの場合は、メンバーであれば、誰でもメッセージのやり取りを見ることができます

また、メールの場合、全てのメールが同列に扱われて通知が来るので、すぐに返事をしなければならないものが埋もれてしまうところがありますが、Slackなどであれば、@ユーザー名を入力することによって、その相手宛に通知を送ることができるので、すぐに返事がくることが多いです。

さらに、Slackなどのビジネスチャットの場合、メールのように「〜部 〜 様 お疲れ様です。」のような社交辞令が省けてメールより気軽に報告・連絡・相談ができてコミュニケーションのハードルが下がるという利点もあります。

リモートワークでは、できるだけ社員同士のコミュニケーションコストを下げて気軽にコミュニケーションが取れる環境を用意する必要があります。

メールは、1970年代の技術です。今は、2020年、そろそろ新しいコミュニケーションツールへ乗り換えましょう!

VPNは用意されているか

VPNに関しては、こちらの記事でも触れていますが、VPNを通じて在宅勤務などどこからでも社内にいるのと同じように会社のファイルサーバーにアクセスできるようにしておく必要があります。

企業の成長を左右する!リモートワークは当たり前、リモート採用をするべき3つの理由 | Metrocode.co

ただ、会社から支給されたPCを持ち帰って自宅で仕事をするとなると、制作・開発はできたとしても、仕事に必要な資料や仕様書といったものは会社のファイルサーバーに入っているとなると結局出社して確認したり、もしくは、そのファイルを持っている人にSlackなどで送ってもらったりする必要があります。

そのような状況で仕事をしていると、たくさんの場所に出回った資料のうち、どれが最新のものかを把握するのも困難になり、チームや会社全体で見たときにパフォーマンスが低下してしまいます。

1日、2日であれば、問題のない範囲ですが、1ヶ月以上の長期で考えるとどうしても無理があります。

VPNの構築は、VPNルーターを導入すると手軽に構築することができます。

この際にVPN環境を構築して、会社にいるのと同じ環境を提供できるようにすることでリモートワークへの移行した場合に仕事がスムーズに進むようになります。

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